
私たちについて
北海道から沖縄まで、私たちのメンバーはすべて子どもです。

立ち上げまでのストーリー
私は、16歳の高校1年生です。日本で生まれましたが、6歳からの9年間をトンガという小さな島で過ごしました。島での暮らしは、私の“生き方”そのものを変えました。自給自足とライフラインのない生活からのスタート、想像を絶するサイクロンも乗り越えて生きてきました。便利からは程遠い生活です。でも、だからこそ本当に大切なものが見えた気がします。
初めての経験ばかりでした。夜空は星の光で輝き、海は青のグラデーションが信じられないくらい美しいこと。そして、家の前の海をクジラが大きなしぶきを立てながら泳ぐ光景…それらは一生忘れられない景色です。人の手があまり入っていない島だからこそ感じられた地球の本当の美しさ。どんな時も生きる力がありました。
2024年、日本に本帰国しました。トンガとは、まるで“別の世界”でした。全てが整備されていて、学校も病院も沢山あり、道は舗装され、安全で全てが簡単に手に入ります。表面だけ見れば、理想的な世界です。でも、私は大変ショックな事実を知りました。日本では、毎週10人もの子どもたちが、自ら命を絶っているということ。トンガでは、みんな生きるために毎日必死だったけど、子供の自殺はありません。日本は、全て揃っているのにどうして「生きるのがつらい」と感じる子がこんなに多いのだろう?
私は2011年の東日本大震災を岩手県の釜石で経験し、2022年トンガの大噴火も経験しました。自然の前では人の命がどれだけ脆いか身をもって知りました。でも今思うことは、人の“心”も同じくらい脆いということです。
そして、私の考えが行き着いたことは、子どもたちは“大人が変えてくれるのを待つ必要”はないのかもしれない・・。
大人が作った仕組みが上手く行っていないのなら、私たち子どもが自分たちの手で変えていけばいい。答えはもらうものではなく、自分たちで探すものなんだと。
だから、私はNPO CTF(Create The Future)を立ち上げました。自分たちで「世界を見て、考えて、変えていく」。
多くの人に「責任は誰が取るの?」「子どもにはできない」と言われました。正直、怖いです。この活動で本当に何かを変えられるのか自信はないけれど、何もしないで苦しんでる子どもたちを見続ける方がもっと怖いと思います。日本では不登校、引きこもりや自殺者が増え続けています。でも、1人ではできないし、「変えたい」と言うだけでは何も変わらないことも分かっています。だからこそ、私は正式にNPO法人を立ち上げたのです。大人に子供たちのこころの声が届くように。
恐怖は、敵ではなく“道しるべ”なのだと。何を大切にしたいのか、何を守りたいのかを教えてくれる。私はその恐怖の中で、自分の使命を見つけました。
私は、子どもたちがただ導かれる存在ではなく、自分たちで導く側にもなれる世界を作りたい。自由に幸せに生きて、自分たちの手で社会を形づくっていける世界を。だって、未来は“大人になった時”に始まるのではない。自分が「変えられる」と信じた瞬間から、もう始まってるのです。
どうか私たちと一緒に、この夢を現実にしてください。
NPO CTF 理事長
横山 シシファ美麗
